福島県立會津高等學校&會津女子高等學校第12回(昭和三五年)卒業在京生同窓会
    弔  辞

 謹んで、遠藤利信君のご霊前にお別れの言葉をささげます。
 遠藤君のご霊前にこうして立ってみても、全く信じられない思いで 一杯です。浮かんでくるのは、会高会女合同三五会の世話役として次々と素晴 らしい催しを提案し実行して頂いたことばかりです。私達は、その計画に乗っ かって他の卒業年次の同窓生たちに羨ましがられる旅行、観劇、ハイキング、 草木や花の鑑賞、同窓会行事を楽しんできました。

 兄は、親睦行事を計画する際には、例えば、「今度、誰と誰との七 、八人で山梨の葡萄狩りに行かない」などの誘いがきます。「OKだよ」とい うと、即座に、郵送やメールに添付して、関連情報をドサッと送ってきます。 資料は旅行会社顔負けの戦略的かつ親切・丁寧なもので、見どころ、おもしろ どころ、食いどころの散策経路やサービスの内容が分かり易く魅力的に示され ており、ワクワクするほどの楽しさを感じさせるものでした。

 兄の素晴らしい所は、計画の作成に当たっては、事前に必ず下見を 行い、行程の時間割りや料理の食味・値ごろ感などを確認してから計画を確定 することです。したがって、参加者は理想的な効率で最高の満足感が味わえる ことから、遠ちゃん、次回も三ヶ月以内に宜しくね などのおねだりをしてき ました。今となっては兄の人柄に甘え過ぎたことと後悔しております。遠藤君 お許しください。

 さらに、昨年の下郷町での会高会女合同三五会の準備では、何度も 何度も兄の事務所に集まり、皆で議論しながら、兄のオフィス設備を丸ごと使 用させて頂いたことで、万全の準備が出来ました。お陰様で参加者全員の永久 記録となる立派な同級会を行う事が出来ました。測量事務所経営の実務経験で 培った兄の事務処理能力と事務設備がなければ到底できなかった事業です。改 めて厚くお礼申し上げます。

 また、昭和十六、七年生まれの兄を含めた三五会諸兄は、喜寿を過 ぎ、高齢化による体調の不具合を訴える方が多くなっております。兄は、その ような仲間に対するお見舞の精神が際立って高く、「誰々が入院治療に入った 」などの情報に接すると、直ちに丁寧にしっかりとその情報を確認し、フォロ ーアップしつつ、可能な限りのお見舞いを行い、それによって元気付けられた 友人は数々おります。

 兄のこのような性格は、今回の突然の入院でも如実に表れておりま す。検査の結果、極めて厳しい状況にも拘らず、その雰囲気を微塵も表すこと なく、最後までご家族や友人達に不安を感じさせない生き方に徹してこられま した。その偉大さに深い感動を覚えます。

 今回の兄の入院中にも、友人の入院治療の情報が入った際には、温 かい機知に富んだ親切なお見舞いのメールを発信しております。その友人から は、兄の訃報の連絡に対して、「ご自分も苦しいのに私の入院手術時には励ま してくれた遠ちゃんが逝ってしまったなんて悲しみに耐えません。通夜・告別 式に参列出来る体調に戻っておらず心苦しいのですがお許しください」とのメ ールを頂いております。

 このたび、兄は誰もが信じられない急逝でした。奥様はじめ残され たご家族様のご心情を察するに申しあげる言葉もありません。また、兄ご本人 も急逝でさぞ残念であったと思います。

 しかし、兄はご家族や組織やチームを大事にされる根っからの明る い相手思いの穏やかでものに動じない実行力・指導力のある生活目線の実業家 です。

 奥様におかれましては遠藤君の分まで長生きされ、旅行に、趣味に 楽しまれ、充実した生活を続けられることが最大の供養になるとおもいます。 また、ご子息様たちも立派に成長され、可愛いお孫さんたちも明るく屈託なく 育っております。

 遠藤利信君、これからのご遺族をどうか、天国から明るく穏やかに見守っ てください。そしてどうか安らかにお休みください。

        令和元年十月二十八日   

          会津高校友人 高橋千代丸

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